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Dr.山本

オムロンの家庭用手首式血圧計「OMRON HEM-637IT」を使用してみました。
購入から使用までを感想も含めて書いてみます。

(参考:オムロン デジタル自動血圧計 HEM-637IT)
http://www.healthcare.omron.co.jp/product/basic/23

HEM-637ITは手首式のため上腕式よりコンパクトであること、本体にデータの保存が可能なことなどが特徴として挙げられますが、特に専用ソフトを用いてデータをパソコン上で管理できることが他の血圧計との一番の違いといえます。
 

以下はメールマガジン「秋月便り」で報告いたします。

脳梗塞のタイプについて
脳卒中のうち、最も患者数が多いのが脳梗塞です。脳梗塞とは脳血管や頸部動脈の閉塞や高度の狭窄で脳への血流が著明に低下したために脳組織が損傷される疾患です。正確な発症率は不明ですが40歳以上では人口10万人当たり年間600例程度と推定されています。今後も高齢化が進むため発症数は増加することが予想されています。脳梗塞は原因によって「ラクナ梗塞」「アテローム血栓性脳梗塞」「心原性脳塞栓症」「その他」に分けられます。
ラクナ梗塞:脳内の細い動脈が閉塞して起こるもので脳梗塞の3~4割程度を占めます。従来約半数を占めるとされていましたが近年その割合は減少傾向です。「アテローム血栓性脳梗塞」「心原性脳塞栓症」と比較すると一般に梗塞病変は小さめで症状も軽度なことが多く死亡率も1~2%程度とされています。
アテローム血栓性梗塞:頸部や頭蓋内の比較的大きな動脈の動脈硬化が原因となって起こるもので脳梗塞の3~4割程度を占めます。高齢化の進展に伴い割合は上昇傾向です。患者の約4割に重い後遺障害が残り1割弱の死亡率があるといわれています。
心原性脳塞栓症:主に不整脈や弁膜疾患などの心疾患が原因となって心臓から塞栓が飛んで脳血管を閉塞することで起こるものです。脳梗塞の2~3割程度を占めますが近年高齢化の進行につれて、その割合は最も上昇しています。最も重症なタイプで約半数に重度の後遺障害が残り2割程度が死亡するとされています。

主な症状について
脳梗塞に伴う症状は脳のどの部位に梗塞ができるかによって異なりますがよくみられる症状を述べたいと思います。
麻痺:手足や顔面などが動きにくくなる症状です。脳卒中でよくみられる麻痺は半身麻痺、片麻痺などと呼ばれており体のどちらか半分に麻痺がでるものです。
感覚障害:触った感じ(触覚)、冷たさ熱さ(温度覚)、痛み(痛覚)などの感覚に異常がでることがあります。感覚が鈍くなったり、逆に過敏になったり、異常な感覚が出現したりすることがあります。麻痺と同様に半身にでることが多いです。
言語障害:呂律が回らなくなる(構音障害)、会話ができなくなる(失語)、読み書きができなくなる(失読失書)などがあります。
視野狭窄:どちらか片側がみえにくくなる(同名半盲)が脳梗塞では多いとされています。複視といって物が2重にみえることもあります。

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脳卒中とは

単一の病名ではなく脳の血管が原因で起こる脳血管障害と呼ばれる疾患のうち、比較的早い速度で病状が進行するものを総称していいます。主な疾患として脳梗塞、脳出血、くも膜下出血があります。このうち最も多いのが脳梗塞で約7割、次に脳出血で約2割、くも膜下出血は数%程度です。さらに脳梗塞、脳出血は原因別にタイプが分かれています。

日本人の死亡原因としては癌、心疾患につぐ第3位、寝たきりになる原因疾患としては第1位、発症率も心筋梗塞の3~10倍といわれています。
以前より欧米諸国と比べて日本では脳卒中の割合が多いことが知られており、食塩の過剰摂取などが原因として挙げられています。しかし、近年では食生活の欧米化や高齢化に伴い脳卒中のタイプにも変化がみられてきています。
脳卒中の危険因子としては年齢、高血圧、糖尿病、脂質異常、喫煙、大量飲酒、心房細動などありますが最大の危険因子は高血圧と考えられています。

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 6月2日に秋月便りで配信予定の遠隔医療相談レポートの冒頭部分をご紹介します。

○相談の内容

遠隔医療相談のモニターに応募して頂いたAさんから「片頭痛について、1年ほど前から昼食後に頭痛が頻回に起こります。鎮痛剤の内服である程度軽減しますが胃が荒れてしまうのでたびたびは服用できません。」というご相談がありました。

今回はこの健康相談の詳細についてです。

 

○相談前の準備

「繰り返し起こる頭痛」ということから、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、三叉神経痛などの一次性頭痛をまず疑いました。ただし、これだけでは情報が足りないので、メールで幾つかの質問に回答してもらいました。

メールによる問診から得た情報としては

 ・今年に入ってから頭痛がひどくなった。

 ・市販の頭痛薬で効果がある程度ある。

 ・昼食後に頭痛が起こる。

 ・左側が痛くなることが多い。

などでした。

 

続きは「秋月便り」をご覧下さい。